HTLV-1によっておこる病気 -HU/HAU-
HTLV-1によっておこる病気 -HU/HAU-
- HU/HAUとはどのような病気ですか
- HTLV-1キャリアがHU/HAUを発症するのはどの程度ですか
- HU/HAUを発症するとどのような症状が認められますか
- HU/HAUはどのように診断されますか
- HU/HAUを発症するとどのような経過をたどりますか
- HU/HAUの治療法にはどのようなものがありますか
- HU/HAUの治療のながれはどのようになりますか
- HU/HAUの治療にはどのぐらいの費用がかかりますか
- HU/HAUを発症した場合、家族のHTLV-1感染を調べたほうがよいでしょうか
- HU/HAUとはどのような病気ですか
- HU/HAUとは、HTLV-1関連ぶどう膜炎(HTLV-1 Uveitis/HTLV-1-associated Uveitis)の略で、眼の中のぶどう膜という場所で炎症が起こる病気で、HTLV-1キャリア10万人あたり90~110人がHU/HAUを有していることが知られています。ぶどう膜炎は様々な原因でおこる病気ですが、ぶどう膜炎患者全体のうちHTLV-1が原因のHU/HAUは、全体の0.9 %であることがわかっています。男女比は、女性が男性の約2倍多く、特にバセドウ病の既往がある方に発症しやすいことが知られています。 HU/HAUはHAMとの合併がよく見られます。
HU/HAUでは以下のような症状が現れます。
- 眼の前に虫やゴミが飛んでいるようにみえる(飛蚊症)
- かすんで見える(霧視)
- 目の充血
- 視力の低下
また、受診する場合には
- 自分がHTLV-1キャリアであること
- いつから上記の症状があるか
- 上記の症状の程度はどのくらいか
- HTLV-1キャリアがHU/HAUを発症するのはどの程度ですか
- HTLV-1キャリア10万人あたり90~110人がHTLV-1関連ぶどう膜炎(HU/HAU)を有していることが知られています。
- HU/HAUを発症するとどのような症状が認められますか
- HU/HAUの症状には、眼の前に虫やゴミが飛んでいるようにみえる(飛蚊症)、かすんで見える(霧視)、目の充血、視力の低下などの症状が現れます。
- HU/HAUはどのように診断されますか
- ぶどう膜炎に特徴的な所見が認められ、血清で抗HTLV-1抗体が陽性、HTLV-1以外のぶどう膜炎の原因を除外できる、の3つをすべて満たす場合にHU/HAUと診断されます。
- HU/HAUを発症するとどのような経過をたどりますか
- HU/HAUはステロイド薬がよく効くため、ステロイドの点眼あるいは内服治療でほとんどの人が1~2か月の間に治癒します。ただし30~40%でHU/HAUは再発するため注意が必要です。
- HU/HAUの治療法にはどのようなものがありますか
- HU/HAUは副腎皮質ステロイドの点眼あるいは内服で治療を行います。眼内の炎症が強い場合には、点滴によるステロイドパルス療法を行う場合もあります。
- HU/HAUの治療のながれはどのようになりますか
- HU/HAUであると診断された後、HAMやATLを合併していないかを内科で検査してもらいます。HU/HAUだけであれば、眼科でステロイドの点眼や内服で治療することになります。おおよそ1~2か月の治療でほとんどが治癒します。
- HU/HAUの治療にはどのぐらいの費用がかかりますか
- 治療には健康保険が適用されます。病院で支払う1か月の自己負担額が一定の限度額を超えた場合、超過した自己負担額を支給する高額療養費制度がありますので、詳しくは加入している健康保険の窓口に問い合わせてください。また、1年間の医療費の自己負担額が一定額を超えた場合、確定申告することにより所得税が減税される税金の医療費控除もありますので、こちらは税務署に問い合わせてください。
- HU/HAUを発症した場合、家族のHTLV-1感染を調べたほうがよいでしょうか
- あなたがHU/HAUを発症した場合、ご家族の中にもHTLV-1キャリアがいる可能性があります。ご家族がHTLV-1に感染しているかどうかを知りたいと希望している場合には、調べたほうがよいでしょう。しかしながら、ご家族が希望していない場合には、ご家族が感染を調べて陽性となった場合のことを考える必要があります。判断に迷う場合は、HTLV-1に詳しい医師に相談してみるのもよいかもしれません。
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